■3カ月で対象悪玉菌が0%近くに
片平歯科での治療の流れはこうだ。最初に、細菌検査で唾液中の悪玉菌の比率を調べ、リスクを判定する。
3DSが適用となったらまず、歯科衛生士による徹底した口腔内クリーニングで、機械的にバイオフィルムを取り除く。次に、薬剤の入ったマウスピースを5分間装着。さらに自宅で、7~10日間、自宅用薬剤を用いたマウスピースを装着する。自宅用薬剤は、クリニックで使うものとは異なり、市販の歯磨き剤にも使われている低濃度で安全性の高いものだ。
その後の来院時に再度、口腔内クリーニングによる機械的な除菌と、マウスピースによる高濃度薬剤での除菌を行う。治療としての3DSはここで終わりだが、次のステップとして、バクテリアセラピーという善玉菌のタブレットを1カ月間摂取してもらい、口の中の細菌バランスの改善を行う。