Fさんは懸命に耐えに耐え、当時としては運良く完全寛解となりました。5年以上たっても再発なく完治され、通院も必要なくなりました。Fさんが自分が白血病だったことを知ったのは、それから10年たって結婚する直前だったそうです。
まさか、その20年後に今度は乳がんになるとは誰も考えていませんでした。当時、私が使っていたパソコンは故障してしまったため、その時にFさんから頂いたメールは探せないのですが、乳がんと告知されてから、温存手術、化学療法、放射線治療、ホルモン療法を行い、大変な思いをされました。それでも、治療を頑張って乳がんも克服されたのです。
その頃、Fさんから、「息子がサッカーで全国大会を目指してがんばっている」という元気なメールを頂き、私もうれしくなったことを覚えています。
■私ばかりなぜ? という思いを抱えながら…
がんと向き合い生きていく