独白 愉快な“病人”たち

1年間病院を転々 水野タケシさんの座骨神経痛“難民”時代

コピーライターで川柳作家の水野タケシさん(C)日刊ゲンダイ

 整形外科で挫折した後、近所にある鍼灸もやっている整骨院を訪ねました。初めての鍼治療は少し良くなった気がして翌日も行ったのですが、何となく院内の雰囲気が怪しいんです。どうやら鍼灸と整体の先生の間に見えない格差があって、鍼をお願いしづらい空気を出し始めたんですよね(笑い)。院内が不潔だったこともあって、「こりゃだめだ」と早々に切り上げました。

 まだあおむけで寝られない状態が続く中、「次こそは」と意気込んだ4軒目は駅前まで足を延ばしました。そのかいあって、やっといい鍼灸の先生と出会えたのです。9月から週2回、それまでにない幸せな通院生活でした。ただ、そこもやはり鍼灸の先生の立場が若干弱くて、整体とセットのパターンになってしまい、結果としてかなり高額でした。しかも、12月でその鍼の先生が辞めてしまい、また難民に逆戻り。おまけに大掃除で無理をして、良くなりかけていた症状も逆戻りしてしまったんです。

3 / 5 ページ

関連記事