心筋梗塞や脳卒中リスクが増加 「三寒四温」は命が危ない

急に冷え込むと血管に負担がかかる(C)日刊ゲンダイ

 東邦大学医学部名誉教授で平成横浜病院健診センター長の東丸貴信医師が言う。

「前日に比べて気温が5度以上も上下動する日は注意が必要です。とりわけ、暖かい日が続いてから急に寒くなった時が危険です。欧州心臓病学会では、最低気温が10度低下すると心筋梗塞の発症が7%増加すると報告されています。別の研究でも5度低下すると15日間で5・7%の増加が認められています。一般的に、気温が低い時は交感神経が活性化してアドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンが放出され、血管が収縮して血圧も上昇します。暖かい日が2、3日続くと、副交感神経が活性化して体がその環境に慣れてきます。そんな状態から一気に5度以上も気温が下がると、血圧が急激に上昇したり、心拍数が増加して、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントで突然死するリスクが高まるのです」

■いきなり激しい運動をすることも控えるべき

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