末期がんからの生還者たち

胆管がん<3>治療の実績がある病院が「手術はできません」

西口洋平さん(提供写真)

 西口さんにとっては、胆管がんの進行状況について担当医師からの「落ち着いていますよ」という言葉だけが救いである。

 現在は半年に1度入院し、胆管に挿入しているステントの掃除以外に、会社に通勤しながら抗がん剤治療を継続している。

 西口さんが支払った治療費は、手術をした初年度は60万~70万円(3割負担)。その後の抗がん剤治療は1回1万円で月額3万円。入院治療のときは1週間で10万円ほどかかる。がんとの共生――。この治療はいつまで続くのだろうか。

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