西口さんにとっては、胆管がんの進行状況について担当医師からの「落ち着いていますよ」という言葉だけが救いである。
現在は半年に1度入院し、胆管に挿入しているステントの掃除以外に、会社に通勤しながら抗がん剤治療を継続している。
西口さんが支払った治療費は、手術をした初年度は60万~70万円(3割負担)。その後の抗がん剤治療は1回1万円で月額3万円。入院治療のときは1週間で10万円ほどかかる。がんとの共生――。この治療はいつまで続くのだろうか。
末期がんからの生還者たち