あなたの知らない突然死の現場

ゴルフで突然死 相対危険率はなんとランニングの8倍も

運動量の少ないゲートボール(C)PIXTA

 寺田病院名誉院長で、日本循環器学会認定循環器専門医の澤井廣量氏が言う。

「スポーツ中の急死は、心室性の細動が原因であることが多いですね。心室は、大動脈に血液を送り出すところ。そこが突然、重度の不整脈などによっておかしくなり、血液を送る機能が正常に働かなくなってしまうのです。不整脈を引き起こすのは、急激なストレスによるドキドキ。ゴルフで亡くなる人が多いのは、ティーアップして構えたときやパッティングのときに“失敗するのではないか”“外したくない”とドキドキするからです。ゲートボールも、狙いを定めて打つときに緊張するもの。運動量は少なくても危険はあるのです」

■運動量の少ないゲートボールも心臓にストレス

 ゴルフの場合は、寝不足や前夜の酒が残った状態でラウンドすることもめずらしくない。これも心臓にとってはストレスだ。賭けゴルフも、法律的な問題は別にして、オススメできない。

2 / 3 ページ

関連記事