独白 愉快な“病人”たち

変な咳から難病発覚 大工原忍さん救ったアロマとの出合い

メディカルアロマスペシャリストの大工原忍さん(C)日刊ゲンダイ

 すると、CT検査で肺に白い影が広がっていることがわかりました。後々、医師からは「進行の遅い病気なので、ここまでひどくなるにはおそらく10年ぐらい前から始まっていただろう」と言われました。でも、それまでずっと水泳やランニングをしていましたし、ホノルルのフルマラソンにも参加していたんですよね(笑い)。

■強い薬の作用で体重が30キロ台に

 CT画像で肺が真っ白、でも結核菌は出ない。原因がなかなかわからず、肺がんやエイズまで疑われた後にたどり着いた検査が「肺を洗って肺の組織を採る」というものでした。口から肺に大量の水を入れて文字通り洗った後、内視鏡で組織を採ります。

 数ある検査の中で一番つらいといわれている検査のひとつだと聞きました。そんなつらい検査に耐えて乗り切ったかいもあり、土や水の中にいる「MAC菌」という細菌が悪さをしていることがわかったんです。

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