■くも膜下出血は年代で発症後に違い
国立循環器病研究センターのデータによると、血管奇形を持つ人の受診時の状態は、出血が48%とトップだが、36%が無症候で、13%はけいれんだった。2人に1人は、破裂する前に受診できている。
「けいれんの症状で精密検査を受けたり、たまたま脳ドックを受診して血管の奇形が見つかると、未破裂での受診につながります」
発症すると50%は命を落とすくも膜下出血は、若年性と高齢者のケースで、その後に違いがあるという。
「60歳以下は、手術後5年たっても8割が自立していますが、70歳以上で5年後に自立しているのは38%で、42%が亡くなり、残りの20%は要介護状態です」
厄介なくも膜下出血をうまく切り抜けるには、若さがひとつのキーワードになる。若年性と高齢者の発症をそれぞれ未然に防ぐには、「20歳と50歳で脳ドックを受けること」だ。それで未破裂のこぶが見つかったら、こぶを塞ぐ治療で破裂は予防できる。
あなたの知らない突然死の現場