年をとったら「太る」を目指す

椅子からのスクワットはフレイル対策に最適な運動

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 もっといいのは、椅子からのスクワットです。下肢は筋肉量が多いので、ここを鍛えれば効率よく筋肉量を増やすことができます。外来でも患者さんにお勧めしています。

 回数は、体重や体力、筋力によって個人差があるので一概に言えませんが、最初は10回程度を目安にします。勢いをつけて速いスピードでやると筋肉がつきにくいので、ゆっくり行うことがポイントです。1回につき立つのも座るのも3~5秒かけてやります。10回やってみて楽にできれば、朝夕にやるなど、回数を増やすといいでしょう。

 椅子からのスクワットでは、爪先と曲げた時の膝が同じ方向を向くようにしてください。

 また、膝を曲げた時、爪先より膝が前に出ると膝を痛めやすくなるので注意してください。

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若林秀隆

若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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