一方、家族は長寿のカギです。特に低所得区には、子供や孫と同居している高齢者が大勢います。低所得区で長寿を全うしている人の多くは、多世代世帯に暮らしていると思われます。低所得区は、住民が二極化していると言っていいでしょう。低所得で不健康な生活を送る単身者と、やはり低所得だが家族と健康に恵まれた人たちです。
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永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。