■「血液の混じった臭い鼻水」なら…
「鼻血で最も多いのは、鼻の炎症で粘膜が充血して、少しの刺激でも鼻血が出やすくなっている場合です。一度傷つくと、何度も鼻血を出しやすくなります。ただ、今の季節なら、花粉症の人によく見られる。あまり心配はいりませんが、鼻血だけではなく目の下辺りが腫れたり、痛みを感じるようなら、耳鼻咽喉科で精密検査を受けることをすすめます」
最悪の場合、副鼻腔内のがんが疑われる。この場合、典型的な鼻血というより、「血液の混じった臭い鼻水」が度々出るという。
「内科的な病気では、糖尿病や高血圧です。血管が弱く切れやすく、健常者と比べて鼻血を起こしやすい。次に、血液をサラサラにする抗凝固薬を飲んでいるケース。さらに肝機能障害です。肝硬変の末期では血液を固める血小板の量が減り、鼻血が出やすくなる」(三木治院長)
鼻血が出るほど肝硬変が進行していたら、手の両側が赤くなる手掌紅斑、男性でも乳房が大きくなる女性化乳房、白目が黄色い黄疸などの症状がある可能性が高い。
クロちゃんは糖尿病以外に肝機能障害も発覚していた。鼻血を甘く見ない方がよさそうだ。