この研究は94年4月から10年4月までの間に出生し、15年8月現在において名古屋市に在住していた女性7万1177人を対象としたアンケート調査です。小学校6年生から、15年9月までに接種したワクチンの種類や、関節や体が痛む、ひどく頭が痛い、疲れやすいなど24の身体症状の有無を調査しています。
回答のあった2万9846例を解析した結果、24症状、いずれにおいてもHPVワクチン接種と明確な関連性は示されませんでした。HPVワクチンは、HPV感染や子宮頚部の異形成発症(子宮頚がんの前病変)を予防することがすでに示されており、日本産科婦人科学会は、国が一刻も早くHPVワクチン接種の積極的勧奨を再開することを強く求めています。
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