花粉症シーズン本格到来 夜ぐっすりには睡眠対策が肝心

つらい季節がやってきた(C)日刊ゲンダイ

 本格的な「花粉症」の季節が到来した。日本気象協会によると、今年は東北から四国地方までの広い範囲で、前シーズンの飛散量を上回る見込みだという。この時期は花粉症の症状でしっかり眠れないという人も増える。花粉症に悩んでいる人には睡眠対策が必要だ。

「花粉症の季節になると、さらに眠れなくなる」

 花粉シーズンに入ると、もともと睡眠に不安を抱えている患者からそんな訴えが増えるという。鼻づまりや鼻水といった花粉アレルギーの症状で睡眠に悩んでいても、いきなり外来を受診する人は多くないだろう。だからこそ、日頃の対策が大切だ。「ベスリクリニック」(東京・千代田区)で睡眠外来を担当する作業療法士の菅原洋平氏は言う。

「花粉症の症状で眠れなくなるのは、鼻づまりや鼻水で、鼻の通りが悪くなって『息苦しいから』ではありません。鼻の奥には血管がたくさん集まっているところがあります。鼻から空気が通ると、その血管が冷えて脳も冷やされることで眠くなります。つまり、鼻の通りが悪いと脳の温度が下がらないから寝つきが悪くなるのです。花粉症の症状でそれができなくなっているのであれば、外部から脳を冷やしてあげればいい」

1 / 4 ページ

関連記事