天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」

大腸がんと心臓疾患は危険因子が共通している

天野篤氏(C)日刊ゲンダイ

 近年、大腸がんは急増していて、国立がん研究センターの統計によると17年の大腸がんの罹患数予測は男女合わせて14万9500人でトップです。便潜血検査だけでなく、検出率が高いPET―CT検査や大腸内視鏡検査を定期的に受けることをおすすめします。また、生活習慣を見直して大腸がんの危険因子である高コレステロールや肥満を改善することも大切で、ひいてはそれが心臓疾患の予防にもつながるのです。

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天野篤

天野篤

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

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