飲み会の前は、ウコン入りのドリンクで二日酔い対策。そんな「常識」に対して、「池谷医院」の池谷敏郎院長はこう言います。
「ウコンが二日酔いを改善させるという医学的根拠は、今のところありません。効き目を実感している人がいるとすれば、プラセボ(偽薬)効果だと考えられます」
お酒を飲み過ぎて二日酔いになる主な理由は、肝臓でアルコールが代謝しきれず、その過程で生じるアセトアルデヒドが血液中に残ってしまうことと考えられています。アセトアルデヒドは有害成分で、頭痛や胸焼け、吐き気をもたらします。
また、アルコール代謝に水分が使われ、水分不足に陥ることも不快な症状の原因となります。
「ウコンの成分であるクルクミンは肝臓に良いといわれていますが、アルコールを分解する効果も、アルコールの血中濃度を下げる効果も認められていません」
これまでの健康常識は捨てていい