心機一転のはずが…転居で“引っ越し不調”はこうして防ぐ

引越し先のアレルゲンで発症(提供写真)

 新生活をスタートさせる人が多い3月後半~4月前半は引っ越しのピークを迎える。期待に胸を膨らませている人がほとんどだろうが、転居してから思わぬ体調不良に見舞われるケースもある。“引っ越し不調”に用心したい。

■引っ越し先のアレルゲンで発症

 引っ越し先で暮らし始めたら、ひどく咳き込むことが増えたり、鼻水、くしゃみ、のどの痛みが続くようになった。そんな人はダニやホコリ、カビによるアレルギー性疾患の可能性がある。「水谷内科呼吸器科クリニック」(東京・練馬区)の水谷清二院長は言う。

「いまの住宅は気密性が高くなっています。エアコンで冬も夏も室温が比較的安定しているうえ、加湿器などで湿度も適度にコントロールされているため、ダニやカビが繁殖しやすい環境です。引っ越し先の部屋がそれまで長い間、誰も住んでいなかったりすると、ダニやその死骸がたまっていたり、水回りや備え付けのエアコン内にダニやカビが繁殖しているケースもあります。引っ越し先がそうした『アレルゲン』と呼ばれるアレルギー反応を起こす原因になる物質が多い環境だと、アレルギー性疾患を発症するケースがあるのです」

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