「たかが、いびき」は大間違い 早期治療開始が重要な理由

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 治療は、「原因治療」と「対症療法」がある。原因治療としては、肥満がある場合は減量が必要。高度の扁桃肥大など上気道を狭くする病的な原因がある場合には手術が行われることもある。飲酒など、SASを増悪させる生活習慣の改善も必要だ。

 対症療法は、比較的軽症の場合にはマウスピース、比較的重症の場合にはCPAP(シーパップ)が行われることが多い。CPAPは風が吹いてくる機械のマスクを鼻に当てて眠る在宅治療。上気道へ風圧をかけることで、睡眠中に呼吸の通り道が閉塞しないように一晩中広げて支えておく治療。安全かつ確実に効果が得られるというメリットがある。

 しかし、過去にCPAPを受けたが苦しくて続けられなかったという人もいるだろう。

「この5~10年でCPAPの性能が改良され、昔の機種と比べ個人に合わせた繊細な対応ができるようになりました」

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