ガンマナイフで生命予後の改善 転移性脳腫瘍の最新治療

(C)JoyImage/PIXTA

「全脳照射は治療期間が長く、認知機能の低下など副作用があり、一生に一度しか行えません。全脳照射しか向かない転移性脳腫瘍もあるため慎重な検討が必要ですが、小さめの脳腫瘍で10個以内であれば、ガンマナイフの実施を考えます」

 NTT東日本病院では5月から、日本で数台しか使われていない最新ガンマナイフを導入。通常、治療中に頭部が動かないよう、局所麻酔下で頭蓋骨にピンを刺して固定するが、ピンを使わずマスクで固定。脳腫瘍の大きさによっては数回に分けて照射する方がベターだが、その「分割照射」も容易にできる。

 なお、ガンマナイフは保険適用内。3割負担で20万円ほどで、高額療養費制度も利用できる。

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