山菜採りや潮干狩りの季節ゆえ 春の食中毒はこんなに怖い

食材調理による自然毒に注意(C)日刊ゲンダイ

■水筒が原因になることも

 これからは微生物によるお弁当の食中毒にも注意したい。

「食中毒の原因となる代表的な微生物はサルモネラ菌・カンピロバクター菌・ノロウイルスですが、とくにノロウイルスは警戒すべきです。かつては生ガキからの感染がほとんどでしたが、いまは複合調理食品が増えて、それを扱う人の手などから感染する機会が増したからです」

 ノロウイルスは乾燥状態でも2週間以上生存し、10度以下の低温に保存された食品の中でも約1週間生存する。

「水(4度)の中では1カ月以上生存するともいわれており、夏場でもノロウイルスによる食中毒は報告されています。二枚貝に多く潜伏しているので貝を生で食べるのはやめ、食品を触る前には徹底して手洗いをすることです」

 黄色ブドウ球菌やウェルシュ菌による食中毒にも気をつけたい。

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