役に立つオモシロ医学論文

父親似の子どもは健康的? 456人調査によるデータを解析

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 さらに、自分に似た子供を持つ父親は積極的に育児に費やす時間が月平均で約2.5日ほど多くなり、別居中の父親が子供を訪問する頻度も増えることが示されています。

 この論文では、父親似の子供ほど父親が育児に積極的に参加する傾向があり、その結果として子供の健康状態がより良好である可能性が示されています。

 子供の健康を増進させる上で、父親の積極的な育児参加は大切な要因であるといえるかもしれません。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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