血液製剤による悲劇が繰り返された反省から、輸血用製剤はウイルス除去がしっかり行われるようになりました。それで肝炎や肝硬変が減り、肝臓がんの年齢調整死亡率はピーク時より半減しています。もっと減らすには自己防衛です。
そのためには、B型とC型の肝炎ウイルスの有無をしっかり調べておくことが欠かせません。検査は保健所で無料で受けられます。知らない方は、ぜひ。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁
1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。