Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

子宮頸がんが再々発 古村比呂さんが語った「共存」の真意

古村比呂さん(C)日刊ゲンダイ

 進行がんで周りの臓器に転移すると、抗がん剤がよく使われますが、骨転移の痛みなら放射線が効果的。10人に1人が経験する脳転移にも、腫瘍にピンポイントで照射する定位放射線の有効性が分かっています。

 無理しないという意味では、治療の選択も重要です。抗がん剤より体への負担が軽い放射線を取り入れて、日常生活を送るのもいいでしょう。

 ちなみに女性にとって脱毛は精神的ショックが大きいですが、抗がん剤治療を終えて2カ月ほどで、髪の毛は生えてきます。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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