張り切りすぎで命を縮める 「春の運動」で注意すべきこと

息切れするような強い運動はNG(C)日刊ゲンダイ

 デンマークで実施された「コペンハーゲン・ハート・スタディー」という長期健康調査がある。ジョギングを行っている健常者1098人と、ジョギングを行っていない健常者3950人を12年間にわたって追跡したところ、最も死亡率が低かったのは週3回以下で週2.5時間未満という「軽いジョギング」をしているグループだった。週4回以上で週2.5時間以上、または週3回以下で週4時間以上の「激しいジョギング」をしているグループは、軽いジョギングと比較すると死亡率が9倍も高く、ジョギングをしていないグループと比べても死亡率が高かった。

「つまり、健康のためにジョギングをするなら、毎日きっちりルーティン化するのは逆効果で、週に2~3回程度のゆるいペースの軽いジョギングで十分なのです。毎日ジョギングをしている人は、疲れているときも頑張って走っているということです。これは自律神経に大きな負担をかけることになるのです」

3 / 4 ページ

関連記事