迫り来る貧困…「高血圧の薬」は定年後どうするべきか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■勉強している医師・薬剤師を見つけて相談を

 とはいえ、薬の知識のない患者がこうした適切な判断をするのは困難だ。

「その場合は、勉強している医師にかかりつけ医になってもらい“安い薬にしたい”と告げることです。大抵の医師は何も言わなければ、出入りの製薬会社の営業マンが勧める高い薬を出しがちです。しかし患者さんが望めば、安くて良い薬を探してくれるはずです」

「医師には言いづらい」という人は勉強している薬剤師に相談すればいい。今使っている薬の類似薬にどんなものがあり、いくらくらい安くなるか、その目安を教えてくれる。

 現在、国の薬剤費は10兆円を超えるともいわれ、政府は後発医薬品の使用に必死。いずれはそれでも足らず薬剤の自己負担額の引き上げを図るだろう。持病の薬が年々増えていく定年後の高齢者は、安くて良い薬を選ぶための工夫を今からしておくことだ。

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