末期がんからの生還者たち

大腸がん<4>「共済保険と高額療養費制度に助けられました」

岩井ますみさん(提供写真)

「2012年5月、苦しい抗がん剤治療をようやく終えたとき、終わったという安堵感と、これからどうしようという不安が入り交じった気持ちになりました」

■3年半の治療費総額は300万円前後

 入院費や薬にかかった治療費総額は300万円前後(3割負担)だったが、当時の高額療養費制度で還付の手続きも行った。

「実はがん保険にも入っていました。でも不運というのでしょうか、がんの告知を受ける半年ほど前に満期が来ました。更新料が高かったため、どうしようかと他を検討中でがん保険には入っておりません。そのために高額の保障が受けられずに残念でしたが、それでも入っていた共済保険に助けられましたね」

 また、ある程度の蓄えがあった。その預金を崩して病院代に充て、住まいも自宅だったために金銭的には助かったという。

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