みのもんたも苦しんだ 脊柱管狭窄症が疑われるポイント2つ

連載企画「愉快な“病人”たち」で脊柱管狭窄症について語った(C)日刊ゲンダイ

■対策が遅れると元に戻らないケースも

 脊柱管の狭くなり方は大きく分けて2タイプある。脊柱管を輪切りにして上から見た場合、全体的に狭くなっている「中心性狭窄」と、一部が狭くなり通り道が三角形のように見える「外側陥凹狭窄」だ。典型的な症状が異なる。

 まず中心性狭窄では、歩いていると片方、あるいは両方の足が痛んだりしびれたりして歩けなくなる間欠性跛行が起こりやすい。しばらく休むと症状は消え歩けるようになるが、歩き始めるとまた痛みやしびれが出てくる。一方、外側陥凹狭窄は、「片方の足の前側だけ」「両方の足の横側だけ」といったように、足の一部に痛みやしびれが起こる。間欠性跛行と違い、歩かなくても症状はあり、寝返りをうったり、体勢を変えたりすると、程度がひどくなる場合がある。

 中心性狭窄にしろ、外側陥凹狭窄にしろ、脊柱管狭窄症は、たとえば椎間板ヘルニアなどと比べると、症状の強さはそれほどではない。しかし、歩けなくなるなど日常生活に支障が出る。

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