みのもんたも苦しんだ 脊柱管狭窄症が疑われるポイント2つ

連載企画「愉快な“病人”たち」で脊柱管狭窄症について語った(C)日刊ゲンダイ

 また、膀胱や直腸の働きに関係する馬尾神経が圧迫された場合、頻尿や残尿感、尿漏れ、便秘など膀胱・直腸障害が生じる。圧迫がひどく馬尾神経が“不可逆的な損傷”に至ると、元には戻らない。

「脊柱管狭窄症の最初の治療は抗炎症剤や鎮痛剤ですが、『歩き続けられず日常生活に支障が出る』『膀胱・直腸障害がある』ようなら手術を検討します。特に、膀胱・直腸障害はすぐに手術を受けるべきです」

 狭窄の程度と症状の強さは必ずしも一致しないため、画像検査の結果だけでは判断できない。高齢男性では、頻尿や残尿感がある前立腺肥大も疑われるので、鑑別診断も必要だ。

 脊柱管狭窄症の手術には、切開手術と内視鏡下手術がある。古閑副院長が行っているのは、内視鏡の中でも直径が細い内視鏡MEL(直径16ミリ)やPELD(直径7ミリ)を用いた内視鏡下手術だ。

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