寿命もカネ次第? 横浜市青葉区が全国トップになったワケ

たまプラーザ駅(C)日刊ゲンダイ

 寿命もカネで買えるということか。厚生労働省が17日発表した「市区町村別生命表」によると、全国の市区町村の平均寿命が最も高かったのは、男性が横浜市青葉区の83.3歳、女性が沖縄県北中城村の89.0歳だった。

 市区町村別生命表は国勢調査と人口動態統計を基に5年ごとに作成。青葉区が前回調査の8位から大躍進した理由として考えられるのが、高収入住民の増大だ。

 青葉区には高級住宅地のたまプラーザ駅、あざみ野駅があり、もともと大企業の経営者や役員クラスが多く住んでいることで知られる。さらに高級マンションが次々に建設され、高収入で働き盛りのファミリー層が増えている。3年前に公表された首都圏214市区町村の平均世帯年収ランキングでは、青葉区は東京都千代田区と中央区に次いで3位。また、世帯年収1000万円超の割合は全国平均で約12%とされる中、青葉区は2倍の23%超だった。年収1500万円超も約8%を占める。

 ちなみに、平均寿命2位は青葉区に隣接する川崎市麻生区で、世帯平均年収ランクは首都圏で12位。4位はやはり隣接する横浜市都筑区で、平均世帯年収は首都圏で4位となっている。

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