末期がんからの生還者たち

急性骨髄性白血病<4>個人負担は約35万円 主に抗がん剤費用

高松珠代さん(提供写真)

 保険金の総額は約92万円だった。内訳は生命保険会社から入院1日につき5000円(最長60日間までの保障)。ほかに、夫の勤務先を通して組合簡保健康保険から月に約4万円が給付された。

■夫の勤務先から月4万円の保険金給付

 しかし、「骨髄移植」は手術とは認められず、保険会社による手術費の保障は対象外とされたという。

 高松さんの場合、病院に支払った治療費総額よりも、保険金・給付金額の方が多くなったようだ。

「ただ、治療期間中は仕事を休んだため、大学に通う長男、次男を支える生活費が大変でしたね。主人が働いていたからよかったのですが、私の収入が突然に途絶えてしまうということは家計がマイナスということになります。これは支払う治療費と同じくらい厳しいものがありました」

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