「テストステロンのもとになっているのが副腎から出るDHEAsというホルモンで、その血中濃度が高い人ほど健康寿命が長いことが統計上でも明らかになっています。テストステロンの量は20代をピークにして年齢とともに低下していき、少なくなると性欲の減退、ED、筋肉量の低下、睡眠障害、集中力や記憶力の低下、ささいなことでイライラする、ヤル気がなくなるなど、男性更年期の症状が表れる人もいます。また、テストステロン値の低い人は、高い人に比べて死亡リスクが33%も高いことがわかっています。心血管疾患や糖尿病、メタボになりやすくなり、寿命が短くなってしまうのです」
■バイアグラは効果大
男性の健康長寿にとって、テストステロンは重要なホルモンなのだ。テストステロンの値は血液検査ですぐにわかる。健康な男性の場合、血中遊離テストステロン値が、16・2pg/ミリリットル以上なら正常で、8・5pg/ミリリットル未満ではガイドラインで補充治療が必要だとしている。定期的なチェックがおすすめだ。