何となく気分が落ち込む、やる気が出ないといった「うつ状態」に加え、頭痛や動悸、不眠などの身体症状もあります。多くは環境に適応するにつれて解消していきますが、まれに長期化してうつ病に発展する場合もあります。
1カ月以上不調が続くようなら、専門の医療機関を受診しましょう。1カ月経っていなくても「仕事が手につかない」「会社に行けない」など、実生活に支障が出る場合は、早めに専門医の診断を仰ぐべきです。
また、そこまで長期化・重症化する前に、ぜひ家族や友人、先輩などに相談してみてください。適応障害になる人は、悩みを人に打ち明けず、一人で抱え込む傾向にあります。話すだけでも、症状が軽減するかもしれません。
(三木内科クリニック・三木治院長)
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