メーカーも工夫さまざま 正しい老眼鏡の選び方を専門家指南

2017年受賞の土屋太鳳(C)日刊ゲンダイ

「目の老化(ピント調節力低下)を補うレンズには単焦点と累進多焦点があり、後者は遠近両用、中近両用、近近両用があります。使用用途に応じて使い分けをお勧めしますが、累進レンズの方が圧倒的に使い勝手がいい」(吉野校長)

■オーダーメードの方が快適

 1つのレンズに2つの度数が入ったのが累進レンズ。この場合、どのような日常生活を送っているかで何がベターかが異なる。

 手元の書類とパソコンを見ることがほとんどなら近近両用でいいだろうし、テレビ観賞と読書が日常なら中近両用がいいかもしれない。これが、「必要とする視距離にレンズの度数を合わせる」ということ。

「さらに、人によって視線の動きが違います。左右の目をどれくらい寄せるのか、下げるのか? 既製品のレンズは平均値に合わせているので、視線の動きと光学ポイントがズレることがある。値は上がりますが、オーダーメードでその人の自然な視線移動に合わせたレイアウトの眼鏡の方が快適です」(吉野校長)

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