新薬も承認された白血病はどんな病気? 2つの注目治療とは

アナウンサーの大塚範一さんも白血病と闘病中(C)日刊ゲンダイ

 局所麻酔で行い、検査時間は数分。白血病細胞の割合が骨髄細胞全体の20%以上であれば、急性白血病と診断される。

 治療は、複数の抗がん剤による寛解導入療法。これで完全寛解(骨髄中の白血病細胞の割合が5%以下)に至れば、複数の抗がん剤で白血病細胞をさらに減らす地固め療法。ここまでは入院しての治療だ。

 そして、最後は外来での維持療法。少量の抗がん剤を1~2年投与する。

「完全寛解が得られても、再発すれば化学療法で治すことはできない。そこで同種造血幹細胞移植(骨髄移植など)が検討されます。複数の抗がん剤による、白血病根絶のための強力な治療で、白血病細胞も正常な細胞も、根こそぎ破壊し、造血幹細胞移植で正常細胞を回復させます」(岡本教授)

■検査法が進歩し白血病細胞の確認が可能に

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