衣笠祥雄さんは71歳で…大腸がんになりやすい人と予防法

衣笠祥雄さん(C)日刊ゲンダイ

「症状は下痢や便秘。血便が出たり、便が細くなったら、がんがかなり進んでいる証拠です」と言うのは医学博士の米山公啓氏。

「ほかに腹痛やお腹の張り、貧血、急激な体重減少などの症状があります。ただし、大腸がんは早期に発見しないと手遅れになるので、これらの症状が出る前に見つけなければなりません。血液検査よりも検便で便潜血を調べるほうが確実。一度でも陽性が出たら、大腸内視鏡の検査を受けてください。放っておくと、肝臓や肺に転移してしまいます」

 大腸がんにかかる割合は40代から増加し、50代でリスクが高まる。がん全般については高身長の人やたばこを吸う人に患者が多いそうだ。

■定期的に検便を

 衣笠さんは肉料理と酒が好きなことで知られていたが、これも因果関係がある。

「大腸がんの患者は牛肉などの赤肉やハムみたいな加工品が好きな人に多いのです。お酒は1日に1~2合飲むとがんのリスクが2、3倍にはね上がるというデータもあるので注意が必要。肥満の人も大腸がんになりやすいから、適度な運動で予防することが大切です。このほかコーヒーを飲んだり、野菜をよく食べる人が大腸がんになりにくいことが分かっています」(米山公啓氏)

 40歳を過ぎたら、定期的に検便を受けたほうがいい。

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