独白 愉快な“病人”たち

荒井daze善正さん語る EBウイルスの恐怖とドナーへの感謝

SNOWBANK主宰・プロスノーボーダーの荒井daze善正さん(C)日刊ゲンダイ

 体重は16キロも落ちてガリガリ。それでも、プロ復帰するために筋トレやイメトレは欠かしませんでした。7月の移植からわずか半年後、スノーボード雑誌の撮影で北海道に行き、周囲の心配をよそにジャンプしたときは本当にうれしかった。

 移植にあたっては、仲間が「daze募金」というものを設立してくれて、全国のスノーボーダーが協力してお金を集めてくれました。見かけによらずみんないいやつらなんです(笑い)。

 若い人たちに移植やドナー登録に明るい印象を持ってもらいたい。ボクが元気で活動することで、「骨髄移植を受けても元気になれること」や「骨髄バンクの必要性」をこれからも発信していきます。

▽あらい・だぜ・よしまさ 1979年、東京都生まれ。プロスノーボーダーとして活躍していた2006年に病気を発症。骨髄移植を経て復帰した経験から、プロ活動と共に一般社団法人「SNOWBANK」を立ち上げてドナー登録者を増やす活動を続けている。5月12~13日、福島県の「あだたらチャンネルフェス」で、自身のトークライブと献血・ドナー登録会を実施する。

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