皮膚や目を破壊しがん作る…日焼けダメージの怖さと中毒性

バカンス中も紫外線対策はしっかり(C)日刊ゲンダイ

 一方、UVAは真皮まで届き、しわやたるみなどを起こす。真皮には皮膚の張りや弾力を保つコラーゲンなどの線維性の物質があるが、それが影響を受けて顔を動かしたときに、皮膚の一部にひずみができてしわやたるみができる。「皮膚は『心』を持っていた!」(青春出版社)の著者で桜美林大学の山口創教授が言う。

「皮膚へのダメージは人の意識を変える可能性すらあります。皮膚と脳は受精卵の外側にある外胚葉から派生し、皮膚が受け取る膨大な刺激は脳に直接伝わり、無意識のうちにさまざまな感情や知性を形成しているからです」

■麻薬の禁断症状と同じ症状が

 紫外線は目にも影響を与える。紫外線の大半は眼球の表面の角膜と目の中でレンズ役を務める水晶体で吸収されるが、1~2%は網膜まで到達する。

 その影響で急性の紫外線角膜炎、慢性の翼状片、白内障が起こることがある。

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