GWは気温高め予報 熱中症を発症しやすい人はこんなタイプ

BBQで熱中症になるケースは意外に多い(C)日刊ゲンダイ

 熱中症を避けるにはどうすればいいのか?

「汗をかける体に変えることです。通常、人の体は繰り返し暑熱負荷が加わると、汗をかいてその気化熱で体温を下げる体に変化します。その結果、夏の激しい暑さに耐えられるようになるのです。こうした体の変化を暑熱順化といいます」

 日本人の暑熱順化は春から夏にかけて、徐々に気温、湿度などが上昇することで自然に行われる。ところが、急に暑くなると、暑熱順化する暇がない。意識して暑熱順化する工夫をするしかない。

「1日1回、2~3時間は外に出て、汗ばむ程度の運動をすることです。お風呂も効果がありますが、暑熱順化が成立するには38度の核心温を連続して1.5時間程度維持し、それを2週間続けることが必要です。しかし、42度の湯に10分間漬かっても核心温38度を維持できる時間は数分。これでは暑熱順化するのは無理です。目の前の熱中症に間に合いません。サウナを使うのも手ですが、中高年には体の負担が大きい」

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