飛躍的な成果を挙げている大きな要因が早期発見。5年生存率が約80%とされる1センチ以下のステージ1や超早期のステージ0で発見されるケースが珍しくないのです。国立がん研究センターの調査では、すい臓がんは4割がステージ4で見つかりますから、この成果は画期的。大阪市北区や熊本市などにも、尾道方式が広がっています。
では、尾道方式が導入されていないところに住んでいる人は、どうするかが問題でしょう。先ほど紹介したすい臓がんのリスクの中で、一番よくないのが糖尿病です。糖尿病の人は、そうでない人に比べて2倍すい臓がんになりやすいとされますから、糖尿病の人は1年に1回、すい臓の超音波検査を受けることをお勧めします。自分で尾道方式を取り入れるということです。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁