ストレスによる歯のトラブル

朝の歯痛や知覚過敏なら「歯ぎしり」が原因ということも

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「昔の人は日常的に硬い食べ物を口にしていたために歯面がすり減り平らでしたが、いまは違う。そのためこのタイプの歯ぎしりは増えている印象があります」

 もう1つは上下の歯を強く食いしばるクレンチング。通常、上下の歯の間には数ミリの隙間があって、食事の時間を含めても1日のうちに歯がピッタリ噛み合うのは数十分程度に過ぎない。ところがクレンチングの人は昼夜問わず歯を食いしばっているため、歯の根元に負担がかかり、歯が割れたり、くさび状欠損ができたり、冷たいものなどが染みる知覚過敏を起こす。

「四六時中食いしばっているため噛むための咬筋や側頭筋が酷使され硬直しているため、患者さんの表情もどこか硬い」

 最後はタッピングといわれる、カチカチ音を立てて歯を鳴らすタイプ。こちらは患者も少なく影響も大きくない。

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