もうすぐ100歳 “現役最高齢芸人”内海桂子が説く元気の秘訣

三味線の弦は必ず自分で張る(C)日刊ゲンダイ

「私が作った都々逸に〈生命(いのち)とは 粋なものだよ 色恋忘れ 意地張りなくなりゃ 石になる〉というのがあります。“意地っ張り”なんて、普通は悪口の時に使いますが、私は、『言い訳をしない』『楽な方に流れない』という意味で、好んで使ってます。意地っ張り根性が、今の私を作っていると言ってもいい。薬もほとんど飲まないし、大きな病気やケガをして入院してもすぐに退院してしまいます。数えの10歳から働き続けてきたから、休み方を知らないし、仕事をしていないと、かえって落ち着きません。最近は目もあまり見えませんが、舞台に上がる前の三味線の弦は自分で張っています」

 100歳まで、数えであと4年。シャンとし続けるためには色気も大切だという。師匠は19年前に24歳年下のマネジャー兼務の成田常也さんと結婚。今も浅草を手をつないでデートする。

「亭主は、私がちょっとでも年寄りくさく背中を丸めたり、乱れた髪をしているとイチイチ指摘してきます。正直、『うるさいな』と思う時もありますが、ちゃんと直します。高価な着物が欲しいとは思わないけど、野暮な格好もしたくない。同棲30年だから、アッチの方はご無沙汰だけどね(笑い)」

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