もうすぐ100歳 “現役最高齢芸人”内海桂子が説く元気の秘訣

三味線の弦は必ず自分で張る(C)日刊ゲンダイ

■年齢に制限を設けたらダメ

 家では成田さんが食事の支度をし、肉も野菜もまんべんなく食べる。夜は1合程度の晩酌を欠かさないが、外食でおいしい料理に舌鼓を打つ時だけは制限ナシ。取材の日は、舞台を終えると夫婦がよく行くという浅草の老舗洋食屋「ヨシカミ」へ。カリカリのフライドポテトと肉汁がジュワーッと広がる名物のカツサンドを肴に、日本酒をグイグイとやっていた。

「シャンパンも好き。年に一度の夫婦の記念日にはついつい1本空けちゃいます。でも寝酒だけは禁止。『寝酒をしたら離婚です』と亭主に言われています」

 最後に後輩のお年寄りたちに耳寄りなアドバイス。

「60代なんてまだまだ若い。自分で自分の年齢を数えて、『もう○歳だから』『年相応に』なんて考えたらダメ。年齢に関係なく、働きたかったら働けばいいし、好きなことをやればいいんです。何歳になってもやり直しはききます。制約を設けて守りに入らないことが老けない秘訣ですね」

(取材・文 岩瀬耕太郎/日刊ゲンダイ)

3 / 3 ページ

関連記事