通常、てんかんが疑われた場合は頭に電極をつけて調べる脳波検査が行われる。ただし、異常な脳波が表れるのは発作が起きている間だけなので、外来での脳波検査で異常が検出できる確率は4~5割と低い。
同センターの場合、1週間の検査入院で調べる「長時間ビデオ脳波モニター検査」のベッドを10床備えているので、高い確率で異常脳波を検出できる全国でも数少ない医療機関のひとつだ。
「入院中、個室で生活してもらい発作時の様子をビデオで撮影しながら同時に脳波を測定します。それによって発作が脳のどの部分で発生するかも分かるので、より細かい治療方針が立てられ、効果的な抗てんかん薬を選ぶことができるのです」
久保田センター長は11年から50~60人の高齢者てんかんの患者(平均72歳)を治療してきたが、適切な薬を処方することで9割は確実に発作を抑える(寛解)ことができるという。
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