子作り治療 最前線

10代から出産を意識すれば“35歳の壁”は越えられる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 出産は、母親の命を脅かすほど負荷がかかる一大事である。だからこそ、安全な妊娠、出産を実現するために、10代の頃から心の準備と体づくりをして、排卵や月経、女性ホルモンの仕組みなどの知識を知っておく必要がある。

 それをしないから、妊娠しようと思ったときはすでに適齢期を過ぎ、不妊という事態も起こってしまう。逆に言えば、若い頃から出産の準備をしておけば、人生設計の修正も利き、高齢出産となる“35歳の壁”を越えることが可能になる。

 たとえば、現役期間を少しでも長く続けたいと希望するプロのスポーツ選手。対馬院長は、出産が遅れがちなこうした選手たちからも相談を受け、現役引退後に無事、出産をさせている。対馬院長が言う。

「今、東京・丸の内のビジネス街では約10万人の若い女性が働いていますが、その約20%が痩せ形、つまり低栄養の女性です。いざ妊娠しようにも妊娠にとって重要な基本的な栄養素が不足しているのです」

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