以来、定期的に精密検査を受診するようになり、2010年10月のMR検で、肝臓に新たな腫瘍が見つかった。確定診断は「肝臓がん」である。
「あまりショックはありませんでしたけど、ついに来たか! と、思いましたね」
翌月の11月、外科手術のために「検査入院」し、12月に入って外科手術を受けた。2度目の入院である。これで内心、肝臓がんとはオサラバできると思った。
だが肝臓がんの手術は、今日に続くがん治療と闘う幕開けに過ぎなかったのである。
がんと闘う人々