この錐体外路症状が副作用によって起こることもあり、「薬剤性パーキンソニズム」と呼ばれています。「プリンペラン」(メトクロプラミド)のような吐き気止めや、胃薬、抗うつ剤、抗精神病薬などとして幅広く用いられる「ドグマチール」(スルピリド)でも発症する可能性があります。いずれも古くからよく用いられている身近な薬なので、知っておくことは大切です。
とりわけ、高齢者・女性・薬物の量が多い方で起こりやすいとされていて、投与して数日から数週間で表れます。症状の進行は、一般のパーキンソン病と比べて早いものの、薬を中止すれば治るというのが特徴です。ですから、初期症状をしっかりとらえて、早めに対処することが重要です。
周囲で思い当たる症状の方がいるようなら、すぐに医師か薬剤師に相談してください。
クスリと正しく付き合う