クスリと正しく付き合う

吐き止めや胃薬でパーキンソン病に似た副作用が起こる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 この錐体外路症状が副作用によって起こることもあり、「薬剤性パーキンソニズム」と呼ばれています。「プリンペラン」(メトクロプラミド)のような吐き気止めや、胃薬、抗うつ剤、抗精神病薬などとして幅広く用いられる「ドグマチール」(スルピリド)でも発症する可能性があります。いずれも古くからよく用いられている身近な薬なので、知っておくことは大切です。

 とりわけ、高齢者・女性・薬物の量が多い方で起こりやすいとされていて、投与して数日から数週間で表れます。症状の進行は、一般のパーキンソン病と比べて早いものの、薬を中止すれば治るというのが特徴です。ですから、初期症状をしっかりとらえて、早めに対処することが重要です。

 周囲で思い当たる症状の方がいるようなら、すぐに医師か薬剤師に相談してください。

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神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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