自律神経が乱れるこの季節 医師が実践するシンプルな習慣

不調は食で治す(C)日刊ゲンダイ

 池谷院長が特にポイントとして挙げるのが、睡眠と食事だ。

 まず睡眠は、「起きる時間を一定にする」。自律神経は、体内時計と相互関係にある。体内時計は毎朝、決まった時間に太陽の光を浴びることでリセットされる。週末に昼くらいまで寝る生活を送っていると、体内時計の乱れ、つまり自律神経の乱れにつながる。

「睡眠不足と感じたら、早めに就寝を。また、20分以内の昼寝なら夜の眠りに悪影響を与えません」

「自律神経を整える『医者の自分ごはん』」の著書もある池谷院長が自身も実践しているのが1日3食の規則正しい食事に加え、「糖質オンリー食を避ける」「ベジ・ソイファースト」「減塩」「腸内細菌を増やす」。

「血糖値の変動、塩分過多は交感神経を緊張させます。腸内環境が悪化すると自律神経が乱れ、その逆も言えます。ご飯、麺、パン、イモ、フルーツといった糖質オンリー食は血糖値の急上昇・急下降を招きますので、極力避ける。ベジ・ソイファーストで食物繊維やタンパク質を先に取ると、糖質が体内で吸収・分解されるスピードを緩やかにします。レモン汁を塩の代わりに使うのもいい」

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