子作り治療 最前線

精子は数より動き ため込むより週1、2回は放出すべし

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 それと勘違いしやすいのは、1回のセックスで数多くの精子を子宮に送り込もうとして禁欲期間を長くしてしまうこと。子作りを考えているのなら、セックスをする、しないにかかわらず、最低でも週1、2回は射精して常に新鮮な精子を用意しておいた方がいいという。

「精子の数が多いほど妊娠しやすいと思うのは大きな間違いです。妊娠のカギを握るのは、どれだけ元気な精子がいるか。昔は勝手な思い込みで、精子の数が多い方がいいと思って1カ月もため込んで1発勝負という考えがありました。今でもそう思っている人がいるようですが、精子も在庫期間が長ければ古くなって元気がなくなります」

 精子の元気の良さとは、精子のしっぽの動きの良さのこと。通常、前進する精子が50%くらいいないと妊娠しにくいという。精子は季節や体調などにも影響を受けるが、禁欲期間を短くし、性交渉の回数を増やすのが子供を授かるための一番のポイントだ。

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