喘息をはじめとする呼吸器疾患には、たばこが絶対に良くないのですが、家族に喫煙者がいて受動喫煙で喘息発作が治まっていないケース、そればかりか、喘息の患者さん自身がたばこを吸っているケースもあるのです。
そういった患者さんにとっては、私の「たばこをやめてください」という言葉は、「以前は大丈夫だったのに」といった反発材料になります。「薬だけ出してくれればいい」と言う患者さんもいますが、嫌われ役になってでも、「喘息にたばこは駄目」と根気よく伝え、理解してもらうようにしています。
(NTT東日本関東病院呼吸器センター・放生雅章センター長)
専門家に学ぶ 喘息コントロール術