完治まで1年かかることも…中高年は足首捻挫を甘く見ない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 靱帯が完全に断裂し、足首全体に腫れと内出血によるあざが見られるのが重度の捻挫。この場合、足首が不安定で、体重をかけることができない。治療には6~8週間かかり、足首が完全に治らない状態で日常生活を再開すると、足首の治りが不十分になる。

「問題は骨折を伴う捻挫です。足首の靱帯が硬くなる中高年は捻挫がそのままくるぶしやすねなどの骨折となるケースが少なくありません。『内がえし』の場合は足首の外側が伸びて外くるぶしと足の距骨をつなぐ前距腓靱帯が緊張して、くるぶしを骨折する場合が多い。『外がえし』でもくるぶしの骨折は多いのですが、すねの骨の剥離骨折や、腓骨が足首または膝付近で骨折する場合もあります」

■靴底の減り方に左右差があれば要注意

 治療は、ずれた靱帯を元通りにしたうえで、骨折を治さなければならず、手術が必要。術後リハビリも行うため、当然治療は長引く。

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