「マザーキラー」という言葉をご存じでしょうか。欧米で子宮頚がんの別名として使われます。手術で子宮を摘出するつらさに加え、若い母親が子供を残して亡くなるつらさを意味するのです。
子宮頚がんは、毎年約1万2000人が発症し、約3000人が命を落としています。2000年代になり、30歳前後の若い女性に増えているのが特徴です。日本も「マザーキラー」に苦しむ家庭があるのです。
ただし、子宮頚がんはセックスによって媒介されるHPVというウイルス感染が原因。そのワクチンを巡っては、副反応問題がありましたが、ワクチンの影響ではないということで決着がつきつつあります。ワクチン接種が再び広がれば予防できますし、万が一、発症しても化学放射線治療があります。このことは忘れないでください。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁